獣医の卵 編

26    2月17日(月) (2003/2/19)
 
今日は日記
 
にょろにょろ…
と、昨日 脳に充満させた寄生虫はボチボチ耳から抜けてくようだ。
この表現は
「耳から白いものが顔を出してそう」
であんまりだからやめてくれと友のお言葉。
ほんと出てきそう…
 
あと2科目だーーーっ!
勉強は苦手だけど頑張ろうo(^-^)o
 

27    そらもよう (2003/1/28)
 
空があんまり青いので、なんだか涙が出そうになった。
それとはとても対照的に、その日見た骨が白かった。
こんな青い空の中を走っていた?
それとも空の下に出ることもなく去っていった?
 
ある詩の一説にこんなフレーズがあった。
「踏まれた草は言った。
 怒っているのでもなく、悲しいのでもなく
 ただ踏まれなかった草と何が違うのか知りたいと」
正確には覚えていないのだけど、私はそのフレーズに捕まった。
 
私に、真に骨の髄までの知識も経験も感情もくれたそのイヌと
誰にも汚させはせず、守り抜きたい私のイヌと何が違う?
きっと、命を分けてくれたイヌは怒ってはいないだろう。
死ぬ直前まで尻尾を振っていた?
だから余計に涙が出る。
 
空があんまりに青いので、こんなきれいな空の日は
みんなを思い出してあげたい。
覚えていられる限り。黙祷をささげよう。
自分の中にこみ上げた感情を忘れないためにも。
今学期の実習が終わった。
それが私を少しセンチにさせたのかな?
 
空が真っ青な日は、
最初の友達に会って元気に「おはよう」を言うまでの少しの間、
彼らの命を偲ぼう。
そうして、命を救える獣医になろう。
 
 

28    あーあーあーっ。 (2003/2/4)
 
試験が近くなると、逃げ出したくなる。
自分がいとも不似合いな場所にいる気がして、
もっと…、草原の中とか、白い雲の下とか、風の吹き抜ける場所に
いたはずなのに、間違ったところに迷い込んだ気がして…。
 
自分の能力をすごく低く見積もってみる。
もっと素敵な自分は隠れてしまう。
自信なんてなくって、どんどん みんなに置いていかれる気がして…。
みんなそう思ってるのかな?
「みんな」はないかぁ。
でも、そう思っている人が片手の指の数ぐらいでも近くにいるなら、
元気出してもう一頑張りしてみてもいいかもしれない。
 
不甲斐ない記憶力との戦いであり、
孤独と劣等感との戦いである。
意外なほど劣等感を抱えて、それを隠して伸びてきたのだ。
まだ伸びなきゃならないんだ。
 
机の前におとなしく座っていることすら苦痛な本性が
叫び出しそうになって、うろうろ部屋の中を歩き回って…。
そんなもんだ。
試験は近いけれど、自分で飛び越えない限り
もう逃げ場所なんてないんだから♪
 
 



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