僕も飼い主 編

11    昼寝 (2003/4/28)
 
ふと手のシビレを感じて目を覚ます。
目を開けると私の腕の上にチャンスの眠そうな顔がのっていた。
微笑ましい一幕。
 
こんな何気ない感覚、次の瞬間には消えてしまう感触を残してはおけないでしょうか?
覚えていたい、ずっと…。
 
 

12    散歩(2003/3/31)
 
私が桜の下を歩く。
届きそうで届かない花びらに手を伸ばす。
イヌが桜の下を歩く。
桜が咲いてることに気づいているの?
 
何でもない日、寝坊した朝に、宵っ張りな夜に散歩しよう。
大好きな君と☆
たまに振り向いてくれればよくって、
振り向いてくれなくても 大好きなのが伝わってくるから。
 
散歩の季節がまためぐってきたね。
歩こう。
もっと一緒に歩こうネ☆
 
 

13    マイナスの日 (2003/03/22)
何かを失いそうになる夢をよく見る。
もともと そんなに夢は見ないのに、
たまに寝すぎるとこんな夢だ。
 
イヌを飼っていることを忘れてる自分がいて、
突然ハッとそれに気付き、嫌な汗をにじませながら2階の部屋へ駆け上がる。
ベットの下にヤツレタ顔。
「ごめん」と抱きしめる。
「とりあえず水だよね?」水をくみに行き、戻って再び抱きしめる。
 
場面はとんでイヌは元気に。
 
そして いつもこうなんだ、と思う。
夢の中なのに妙にリアルに思う…。
―――いつも大事なものの優先順位を下げておきながら
失いそうになって初めて、焦って追いかける。
そして追い付けずに失ったいくつかの命。
気付いているくせに繰り返す自分―――
 
わざとではなく、それでも人は「真剣であること」にしばしば
疲れ、飽きてしまうもの。
これへの答えを探すのが私の旅かもしれない。
大切なものを失わないために…。
 

14    かぼちゃシチューうみゃい☆ (2003/3/11)
 
イヌってば左右の足をそろえて駆けるときは、耳がキュッと頭の真ん中に
寄るんだねっ。
ちょうど ふたつの耳の穴が背中合わせみたいになる。
しらなかったよ、かわいい。
こんなちょっとしたことに気付くのに何年かかったんだろ?
 
眠たいのにお座りの姿勢のまま私を見ていてくれる。
大好き。
イヌって本当にすごいと思う。
たいして躾がいいわけでも、芸ができるわけでもないんだけど。。。
イヌが私を大好きでいてくれるのが伝わってきて、
ずっと毛をなでていてやりたい。
 
眠くなると巻いてた尻尾が垂れてくる。
ってことは、チャンピの尻尾は抗重力筋じゃあないねっ!?
「抗重力筋」は、寝ている間でも脳の指令を必要とせずに緊張しつづける
筋肉のことで、これがあるから馬とかは立ったまま寝れるんだってさ。
だから、チャンスの尻尾は抗重力筋じゃないね(笑)
尻尾大好き。
手抜きして、私を見てもあんま振ってくれなかったりするけど。
その分は、その瞳がカバーしてくれてるのかな?
おやすみ。
明日もお散歩行こうネ☆☆☆
 
 
 

15    おやすみ☆≡ (2003/3/10)
 
留守番に帰ってきた。
大好きなイヌに触れながら、触れたまま過ごす。
 
まるで人のように手足伸ばして横向きにぶっ倒れて眠る姿も良し。
きちんとおすわりの姿勢のままだんだん目がとけてウツラウツラ……、
びくっと起きて私に「寝てないよっ」と向ける視線はなお良し。
 
大好きだよ。
今日はもう遅いね。
明日また話をしよう、おやすみ。
 



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