夏休みの課外実習として大動物の診療を見ようと決めたのは6月頃だっただろうか?
みんなで行くのではなく、ワイワイとではなくて自分のために行動し、何かを得たいと思っていた。
「大動物臨床」に進みたいのか?
その答えは自分の中にはまだない。
今の目標??
手に掴めるほどの形を成すものではない。
だから多分、この旅立ちは一つのワガママであり、でも自分が自分らしく進むためのステップなのだと思う。
或いは人と同じことだけでは満足できない性格がそうさせただけなのかもしれないが。
そして単身淡路島へ。
突如 四国と淡路を襲った豪雨とともに、私は島へ入った。
牛が流されるほどの雨が上がって、私がそこで何を見たのか、見えない未来へ一歩でも進んだのか、そのカケラの記憶をここに残そう。
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