今日、進学振り分け直前の学生さんへのガイダンスの手伝いについていった。
私も一人の学生として、迷ってる人の質問に答えてあげるため。
ガイダンスが終わったとき、私のところへ質問に来た女の子がいてこう言った。
「本当に動物が好きなら、獣医になるための実験とかは辛すぎて耐えられないって言われたんですけど…」
私は心から嬉しいと思った。
こういう子に獣医になって欲しいと思った。
実際、獣医はきつい。
矛盾と格闘し、自問自答を繰り返し、泣き、悩み、苛立つ日々が続いたこともあった。
特にうちの学校は純粋に獣医師を志す人の比率が少ないせいもある。
それだけ周りは優しくないし、苦しい。
でも、ただ慣れるわけじゃなく、今はその頃とは違うと思う。
まだ思い返しても答えが出ないこと、間違ってると思うこともある。
思いを口にすれば、私が変だと言われるのを知って、言わないことも山のようにある。
でもだんだんと、動物を救うための知識が入ってきて「救える人」に近づいていて…、
全ての動物に『ごめんなさい』と『ありがとう』を言って進めるように今は思う。
飼い主の痛みまで考えられる獣医になれると思う。
その女の子にそんな話をちょっとして、
「私はあなたみたいな子にこそ獣医になって欲しいと思うよ」と言った。
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