心の成長 編

11    ゴキブリの域値  (2004/05/17)
 
自分が疲れていると
例えばゴキブリに出会ったときのショックさえ元気なときの数倍になる。
カラ元気で自分を騙して、いつの間にやら騙されきって過ごしていても
瞬時に自分がギリギリだと悟る。
 
そんな日、
疲れた自分に気付いちゃった日は目をつぶろう。
忙しく動き回る仲間も時間も今は知らない。
自分に何かを求める視線と音からそっと隠れる。
今日はもう競走はやめて、
美しい助け合いも、自分だけ逃げることへの罪悪感も捨てて…、
誰にも邪魔されず自分に好きだと伝えてあげよう。
そして眠って…、明日はきっとまた走れる。
 
 

12    ひねた今日 (2004/05/07)
 
みんないい人なのに、
ちゃんといい人ってわかっているのに、
それでも文句を言いたくなった日、
みんな嫌いで辛くなった日。
 
そんな自分がすごくイヤに思えて
けれど反抗的で投げやりな眼差しを変えられず視線をはずして…
なのに、
机の向こうで「OKだよ、大丈夫。どんな話も聞くよ!」って笑ってくれる友がいるから
今日もきっと笑えるんだろうな。
 
 

13    羊の数え方 (2004/01/31)
 
ホットミルクを両手に抱えたり
柵を跳ぶ羊を数えたり
それでも寝付けない夜は本を読む
眠れない夜の過ごし方のように
元気になる方法もいずれ身に付いていくんだろうか
 
小さなことに傷付いて
誰も気付かない言葉に凹む
それでも元気にならなきゃならないくらい毎日は早くて
いっそ置いてってくれれば楽なのに と頭まで布団をかぶる朝
 
「そんな言葉まにうけてどうする!?」
頭ではわかっているけれど…
気晴らしに放り込む甘いものすら僕をムシバム
幼い日々のように
もっとミルクが甘くって
布団がもっとあたたかくって
急かすように遅刻ぎりぎりに告げられる朝の声が騒がしければ
僕らはもっと元気になれるの?
 
僕らの羊の数え方
見付かるまで一緒に歩いていこうね
 
 

14    動き出せた痕 (2004/01/20)
例えば自分が弱い人間でなければ
見守ってくれる強い瞳があることを知らずに生きたかも知れないし
何度か冷たい風に負けたからこそ
指しのべられる手の暖かさに気付いたのかも知れない
だから
ときに沈みかけながらも歩き続けるのは間違いじゃない
 
全部完璧じゃ こんなにたくさんの友には出会えていない
 
 

15    自分が作ったもの (2003/12/07)
 
いとも簡単にどん底に落ちることがある
立ち上がれないで一人でうろたえる日がある
立ち上がれない自分が嫌いで
「どん底」よりさらに底に落ちる
自信を持って笑っていた日の自分はどんなだったっけ?
何よりも他人を大切にしてたつもりが
いつの間にか笑顔が器用な作り笑いになって?
 
「縁の下の力持ち」になりたい私は
頑張っても頑張っても誰も見てくれないと思っていたから
日が当たらないことを憂いてはいけないと思っていたから
もっと自分を苦しめていたんだぁ
「自分はこれだけやったんだよ、辛かったよ、頑張ったよ」
ってそう口にしたら
見失っていたものはみんな返ってきていた
 
かっこつけて縁の下にいるつもりでもそこにもちゃんと日は当たっていて
全部を知っているわけではなくても頑張っていたことは認められていて
そんな人間関係を私は作ってきてたんだと知った
みんなが笑いかけてくれる
そのままでいいよって
私ももう一度 立ち上がってお礼に元気に笑うようになる
 
 



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