心の成長 編

21    山に登って (2003/04/08)
 
今年も箱根に行ってきた。
それは予備校が実施している高校生のお勉強合宿の手伝い。
何をするかと言えば、
高校生と話し、アドバイスしたりエールを送ったり…。
それだけなんだけど、いっぱいいろんなことを考えさせられる。
初めての箱根のときの自分とか。
話すことは段々変わって、少しずつ大人になって…、
少しずつ生徒と交わりにくくなって…。
 
話していて自分が丸くなったと思った。
平穏な、現実的な夢に満足するようになった。
でっかすぎる夢はもうない。
瞳に世界を映す人をちょっと羨み…、
でも今描く自分の将来が、私の一番欲しいもの(>_<)。
 
私を育ててくれた箱根に感謝。
厳しく優しい先輩たちに感謝。
そして、笑顔をくれた友と後輩たちに感謝。
 
 

22    こっち側 (2003/4/28)
 
でね、イヌっていつも自分がどっち側にいても『わたし側』にいてくれるから、
だからベストフレンドなんだと思う。
 
 

23    あっち側とこっち側 (2003/4/27)
 
人が二人いれば、それだけであっち側とこっち側ができる。
そう見ようとするかしないかに関わらず。
 
「私はあっち側の人間じゃないから…」
よくそうやって凹む。
うまくいかない自分、思い通りにならない いろんなことに。
『できる人』は周りにいっぱいいて、
真似しようとか見習おうとかそんな気も起こらないほど遠い人もいる。
無理だよ、そうは生きられない。
そう言うと「頑張れよ」って、そう言うのはちょっと卑怯。
頑張れるかどうか、違いは既にそこから生まれているんだから。
 
「あなたみたいにはなれない、すごすぎるもん」
そう言って、私をあっち側の人だと称えてくれる人がいっぱいいる。
「やっぱりすごいですよ」
ありがとう、うん、確かに『頑張れちゃう自分』も私は知っているような気がする。
だって負けられないし、
まだ追いかけているものがあるし…。
自分のやるべき仕事を見つけたときは、人より踏ん張りだってきく。
ってか きかさないわけにいかないもん。
 
あ、そういうことだ。
あっち側かこっち側か、どちらかに人はいるわけじゃない。
私がこっち側だと思うときに、私とあなたの不等号が『A君 > 私』で、
私があっち側と思われる人とのあいだでは『私 > B君』ってな具合に
人と人に不等号があるんだと思ってなかった?
そうじゃないんだぁ。
人の中にあっち側もこっち側もあって、きっとみんな見せているのは『あっち側』の自分。
他人の『あっち側』と自分の『こっち側』を比べるから凹むんだね。
それは時に成長のもとだけど、いつもそんなふうに落ち込まなくていい。
『あっち側』の中にも『こっち側』の中にも、自分にしかない特別なひとかけらがあるから、
それでいいや。
 
 

24    ひょうたんじま(2003/3/31)
空も海も青い島に行った。
飛魚がおいしかった。
春の花が咲いていた。
海の中で大きな魚に遭った。
 
行き帰りの船の中でも、
自動車を降りて覗いた浜の上でも、
水平線を睨む温泉の中でも、
海が私を呼んでいた。
 
ひょうたん島の春に笑顔が跳ねる。
そして それを分かち合う友達にシャッターをきる☆
 

25    掘り出し物(2003/3/17)
ずっと前。
いつかは忘れたけど寂しかった時の私が綴った詩。
少しだけ手直しを加えて…。
 
 
――― 迷路 ―――
 
確かなのは見上げた空が青いこと。
ゴールがどこかに必ずあること…。
 
体が迷い込んだから 心が戸惑い揺れるのか
心に迷いがあるから 体に狂いが生まれてくるのか。
何がしたい?
何を欲している?
何を拒んでいるの…?
 
迷路の中にベンチはなくて
立ち止まり、空の青さにしばし安らぎ、
それなのに
空の広さに切なくなる。
前が見えない
周りが見えない
出口が見えない…。
日は背中から昇ったのに 背中に沈んでいく?
 
大地よ、ベッドのない私を少しだけ眠らせて。
くたびれて、雑草が静かに子守り唄をくれることだけ望む。
そして いつか
大きな愛と
限りない安らぎと
青空の下のキスを下さい。
 
 



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